9/22/2020

2020.9.21 サマーセミナー

みなさま、おはようございます。

埼玉教育技術研究所です。

 

夏のサマーロードの締めくくり。

TOSSサマーセミナー。

参加者1000名を超え、大盛況で幕を閉じました。

 

例年と違い、フィジカルで講師の先生のお話を聞く事はできませんでしたが、

Zoomならではの利点もありました。

それは、各分科会を自由に移動できたことです。

参加者の皆さんは、

自分の学びに合わせて、講師の先生方のお話を聞くことができたのではないかと思います。

 

その中でも、長谷川先生の講座は圧巻でした。

第一講座の「生徒指導」に始まり、「レモン哀歌」、「信号」。

どれも、「もう終わり?」と時間を忘れてしまうくらい、

お話に聞き入ってしまいました。

 

「生徒指導」は、森田健雄先生とのコラボ企画でした。

森田先生が質問をして、長谷川先生から生徒指導のポイントを引き出していく。

笑いを交えながら、温かい雰囲気で、セミナー開始直後の緊張感を和らげているお2人の絶妙なやり取りに、初参加者の方も安心してお話を聞くことができたのではないかと思います。

 

続いて、「レモン哀歌」の授業。

初めてこの詩を読んだ時、何が書いてあるのかさっぱり意味がわかりませんでした。

こんなにも難解な詩を、たったの10分で、しかもZoom上で、どうやって参加者に授業をすればよいのか、見当もつきませんでした。

しかし、長谷川先生の指示と発問が、1つ、また1つと繰り出されることで、詩の登場人物、その気持ちが、明らかになっていきました。

参加された先生方も、10分間で、詩の見え方が、がらりと変わってしまったと感じたことと思います。

「哀しい」詩のイメージが一転、「明るい」詩に見えてきたのです。

授業後に、こんなにも詩のイメージが変わってしまう。

長谷川先生の授業力の凄まじさを感じました。

 

最後は「信号」の詩です。

会場の志士舞メンバーとZoom上の参加者が一体となる、ハイブリット型の授業が展開されました。

この詩も、「レモン哀歌」と同じくらい難しい詩です。

私は、何度読んでも、具体的な情景がイメージできませんでした。

しかし、授業を受ける中で、「なるほど!」「そうだったのか!」と、いくつもの発見を繰り返し、ようやく詩の情景が浮かんできました。

この授業には、Zoom上に子役があらかじめ決まっていたのですが、そんな設定もおかまいなし。

何人もの参加者が、次々と発言しました。

長谷川先生の授業は、生徒を「言いたい気持ちにさせる」。

参加した先生方も、「発言したくてたまらない」。

そんな気持ちをおさえられなかったのだと思います。

 

来年は、この感動を、会場で体験したい。

そう考えたのは、きっと私だけではなかったはずです。

今から1年後が待ち遠しいですね。

9/06/2020

2020.9.6 夏の向山型国語教え方教室

みなさま、こんにちは。

埼玉教育技術研究所です。

 

講師に、伴一孝氏、椿原正和氏、長谷川博之氏の豪華講師陣を迎え、

夏の向山型国語教え方教室は、参加者400名を超える大盛況のセミナーとなりました。

 

セミナー開始前の第0講座。

なんと、本番が始まる前から、長谷川氏の実践を学ぶことができました。

長谷川氏の中間層の子ども達の育て方。

講座の中で多くのヒントをいただけたことと思います。

参加された先生方と共に、明日からの実践に生かしていきたいですね。

 

さあ、いよいよ講座本番。

長谷川氏は、授業を2つも見せてくれました。

1つは、「赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり」の授業です。

この授業は、今まで多くの先生方が、セミナーであつかってきました。

そのため、授業を受ける前から、句の情景が頭の中に浮かんでいた先生がたくさんいたことと思います。

しかし、長谷川氏の授業を受けることによって、句の情景が一変しました。

読めているようで読めていなかったのです。

 

読めていなかったのは、次の授業、「走れメロス」も同じです。

知っているつもりだったのですが、長谷川氏が発問するたびに読めていなかったことが明らかになっていきました。 

メロスの人柄、王の性格、起承転結の分け方等。

ここまで突き詰めて考えていくのかと、感動を覚えました。

一緒にセミナーを受けていた先生方も、

長谷川氏の分析を知り、教材研究の概念が変わったことと思います。

分析批評のコードはもちろん大切なのですが、その先があることを示していただいたからです。

このように、上のレベルを知っているからこそ、その後の教材研究の質が少しでも上がるのだと思います。 

 

約3時間の講座が、あっという間に感じました。

来年は、会場で直接講師の先生方の授業を受けたいですね。

コロナ感染が収束し、フィジカルなセミナーが行えることを楽しみにしています。