埼玉教育技術研究所です。
昨日、秋の向山塾が開催されました。
先日郵送された「新実物資料集」とリンクする内容に、参加された先生方の学びも深まったことと思います。
TOSS代表の谷先生の講座でとくに印象的だったのが、向山先生のシャード―イングです。
向山先生の発問・指示に合わせて言ってみると、その早さに驚かされました。
早いけれど、短く的確な言葉を選んで繰り出されています。
だから、子ども達が理解できるのだと思いました。
谷先生がもう1つ取り上げて下さったのは、向山先生の目線です。
映像をよく見ると、目線が移動している場面がありました。
子どもの一瞬の動き。まさに髪の毛1本の変化も見逃さない授業力に驚かされるばかりです。
このように、谷先生の講座では、向山先生の授業映像から、一人で見ているだけでは気づかないポイントをたくさん解説していただけました。学んだことを1つでも実践し、自分の授業力にしていきたいですね。
続いて登壇されたのは、長谷川先生です。
講座は、ある中学校で行われた体育祭のお弁当のお話から始まりました。
その概要は次の通りです。
ある中学校の体育祭は、村中をあげてのおまつりのようである。家族みんなが朝早くから学校に集まり、よい場所をとる。お昼は生徒が家族のところに行き、一緒に食べる。
A男は、病気の父親から500円を渡され「うどんでも食べなさい」と言われたという。母親はすでに亡くなっている。A男は担任の先生に「うどんを食べに外に出てもいいか」と申し出た。学校の規則には「一度登校したら学校から勝手に外に出てはいけない」という規則がある。
このような状況で、向山先生だったらどのような対応をされたか。
また、長谷川先生だったら。
私も同じ状況だったらどうするかと考えましたが、思いついたのは「下の策」でした。
向山先生や長谷川先生の考え、子どものことを考える懐の温かさに感動しました。
これはお弁当に限ったお話ですが、このような温かな対応を知っていれば、別のケースにも対応できるのだと思います。
その後、長谷川先生が実際に経験された事例を紹介してくれました。
「向山型」対応が、様々なケースで応用できることを学ばせていただきました。
谷先生と長谷川先生のお話をたっぷり聞けた向山塾。
次回は、冬の向山塾です。
それまで、今日の学びを生かし、学級を1歩、2歩と少しでも成長させていきたいですね。
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