埼玉教育技術研究所です。
昨日の興奮もおさまらぬうちに、本日も長谷川先生のセミナーの時間がやってまいりました。
今回のテーマは、「教師が変われば生徒が変わる 主体変容から変わる学校改革」です。
井上好文先生と交互に行われる講座の数々は、目がはなせない展開でした。
どの講座も学びの宝庫でしたが、その中でも特に印象的だった講座を2つご紹介したいと思います。
1つは、模擬授業の講座です。
講師の先生の前で、参加者が次々と授業を行いました。
井上先生は、参加者の授業に何度も何度もストップをかけ、1つ1つ修正点を丁寧に指摘してくれました。
「せっかく立候補したのだから、1つでも勉強して帰っていってほしい」
(文責:野口)
という言葉に、井上先生の優しさを感じました。
授業の第一声、立ち位置、姿勢、目線等、教態面をたくさん教えてくれました。
授業者が参加者席に入っていくと、死角になる部分がある。
自分も気をつけなければならないと、たくさんメモをとりました。
他にも、参加者が実験に夢中になっているときに説明をしないこと。
活動を始めたら机間支援に入っていくこと。
ここに書ききれない様々な学びをいただけました。
もう1つは、やはり授業です。
長谷川先生が扱った「三日月」の詩。
1回読んで座り、座ってからもう1度読んでみましたが、時間帯は夜、フクロウがいる等、書いてある言葉をそのまま解釈することしかできませんでした。
しかし、長谷川先生の指示・発問に答えていくうちに、詩の見え方がみるみる変わっていきました。
誰でも答えられる簡単な発問で詩の世界に入り、知的な発問でその世界がさらに広がっていき、気が付けば授業に熱中していたのです。
自分の考えたことを言いたい!という気持ちになっていました。
きっと他の参加者のみなさまも同じだったと思います。
そして、最後の発問になる頃には、自分自身が、詩を一文で解釈する思考までたどりついていたのです。
最初は何も見えていなかったのにもかかわらず、ほんの数分の授業で見える世界がガラリと変わりました。
長谷川先生の授業を受けた子ども達が成長を実感するのは、まさにこの感覚なのだと改めて感じることができました。
明日から始まる学校生活。
今日の学びを還元していきたいですね。